Jaya

海辺の家族たちのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

海辺の家族たち(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

南仏での3兄弟の周りで色々起こるうちに移民を見つけるお話。この場所そのものが主人公の話のようにも感じました。

構図がキマっていて、それだけで説得力をもたせるような画面構成でした。加えてカットの繋ぎ方が独特。大胆に間を飛ばすようなカット割りがいくつもみられ素朴な雰囲気が醸成されていたような。

印象的だったのは、何度も出てくる橋の上の電車のカット。記憶が間違ってなければ最後だけ電車が逆向きに走ってたような。ドライブの回想シーン、若い人たちがどう見ても本人のようでしたが、どうやって撮ったんだろう?CG?

それぞれに起こる出来事たちは淡々と進み、寓話感が強くフワフワしたような印象。難民の子どもたちという、普通なら強烈な登場人物も、何の違和感も覚えませんでした。

橋の電車のように、この場所の上を物語が通り抜けていき、格差や難民という直面する問題も平板化されていくような、不思議な作品でした。
Jaya

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