海辺の家族たちの毱のネタバレレビュー・内容・結末

時折、驚くこどありながら、やや語りたいことを詰め込みすぎて散漫になってるからなのか、長く感じた。

病に倒れ、口も聞けない父に対し、先に偵察する、などと唐突に言い出す隣人夫婦の去る時のセリフが、行くわね、というようなものはよかった。唐突だったけれど、息子に面倒をかけることを望んでいないこの人たちは、心中するのだな、と流れを見ているだけで明確だった。

ラストシーン、名前を呼びこだまする声が父の元にも届き、なににも反応を示さなかった彼が振り向く終わり方。