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海辺の家族たちのyutaのレビュー・感想・評価

海辺の家族たち(2017年製作の映画)
3.0
フランス人監督のロベール・ゲディギャン監督による南フランスの小さな港町を舞台にした人間ドラマ。主演は監督の奥様であるアリアンヌ・アスカリッドさん。『マルセイユの恋』(1996年)ではセザール賞主演女優賞を受賞している名女優さんです。

映画の冒頭、南フランスの小さな港町に住む老人モーリス(フレッド・ユリスさん)が倒れる。 その知らせを受け、彼の娘でパリ在住の人気女優アンジェル(アリアンヌ・アスカリッドさん)が実に20年ぶりに実家に帰省する。

彼女を迎えたのは、家業であるレストランを継いだ長兄アルマン(ジェラール・メイランさん)と、リストラされたばかりで年の離れた若い恋人ヴェランジェール(アナイス・ドゥムースティエさん)にも捨てられそうな次兄ジョゼフ(ジャン=ピエール・ダルッサンさん)であった。

アンジェルは20年前、父親に幼い娘ブランシュを預けた際に、不慮の事故で亡くすという過去があって、未だにその心の傷が癒えることはなかった。久しぶりに再会した3兄妹は、すっかり寂れてしまった故郷で、感傷的な思い出話をするのだった・・・。


本作のテーマは実は結構重めなのですが、最初から最後までずっと波の音が常に聞こえてきて、ゆったりした時間を感じることができる素敵な作品でした。

登場人物は、アンジェルの家族と関係者と、隣人の老夫婦と息子、そして近所に住む漁師でアンジェルの大ファンのバンジャマン(ロバンソン・ステヴナンさん)でほぼ進行していきます。中でもバンジャマンがいつもニコニコしていて人の良さが滲み出ていてナイスキャラでした。
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