アップリンク吉祥寺にて。岩手県一関市にある伝説のジャズ喫茶「ベイシー」のマスター、菅原正二氏を追ったドキュメンタリー映画。ジャズ喫茶というのが日本特有の存在というのは知らなかったが、音響に徹底的にこだわり、世界の一流ジャズミュージシャンも訪れるというのは、細部に拘り抜く日本人の職人気質が為せるものなのだろう。菅原氏はとにかく渋くてカッコよく、店も時間の積み重ねと、ジャズを中心にした人と人とのつながりを感じさせて本当に魅力的。いつか行ってみたいと思うものの、かなりハードルが高そうというのも正直なところ。「ジャズという音楽があるのではなく、ジャズな人がいるだけ」という言葉が印象的だった。
