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『波に流れて』に投稿された感想・評価

冬休みを利用して三本の映画を見直した。トルコのヌリ ジェイラン監督の大作を二本(読まれなかった小説、冬の街)とロサンゼルスで映画製作を勉強したペルーの監督が、ペルーで撮影し2010年サンダンス賞で選ばれた『Undertow』 スペイン語でContracorrienteという映画。監督ーハビエル レオン
以前にもコメントを書いているんだが、もう一度書きたい。監督のメッセージも聞いたし、主役ミゲール(Christian Mercadoクリスチャン・メルカド-ボリビアの俳優)役作りの話も聞いた。
監督は最後のシーンでミゲールがカミングアウトをするところの、『自分は自分に正直であれ』がこの映画のメッセージだと言っている。監督本人もミゲールのような経験をしていると。
ペルーの伝統的な、そしてカトリックの漁村で『男』という存在に対する周りの期待感があるなかで、ミゲール自身も、その期待感にそって生きることが当然/必要だと思って生きている。たとえ、心の中を隠しても。自分は自分であるべきなのに、自分自身に嘘をついて生きている。
サンティアゴ(マノロ・カルドナ-コロンビアの俳優)が漁村に戻ってきてからはミゲールは自分に迷いながら/葛藤しながらサンティアゴに陰で会ったり、出産間近なマリとの結婚生活を続けている。でも、自分がサンティアゴといる時が一番自分に対して偽りがなく安心できる自然な姿だと知っている。
自分が自分でいられないから、マリにもサンティアゴにたいしても裏切っている生活を続けなければならないことも。ミゲール、マリ、サンティアゴのどの立場から考えても辛い葛藤がよく表れていると思う。
この映画のシーンの中で、どのシーンが一番好きだったかというと、公道で二人が初めて手をつなぐシーン。それも、いつも自分の本心を隠しているミゲールからサンティアゴの手を握っていくシーンだ。これはサンティアゴは周りの人々から見えないので、二人だけが、感じ合うシーン。監督は聴衆者のもっとも好きなシーンだと紹介したが、紛れもなく私の好みのシーンでもある。
ミゲールが初めて、人前で大胆になるシーンだから、民とサンティアゴだけの前の生き方を区別している中で、この二つの区別が一緒に溶け合ったということは自由を獲得したことにつながると思う。泣けた。

例えば、米国サンフランシスコのカストロという性の多様性地域のなかでこの二人は違和感なしで手を繋げる。しかし、いくらリベラルな地域でもサンフランシスコのビジネス街でこの二人が手をつなぐことは二人にとっても、外から二人を見る一般社会にとっても違和感があるに違いない。でも、この二人の行為を、人間の愛の表現と見たら、どこでも、違和感はなくなるのにと思っている。違和感だけでなく差別がなくなるといってもいいと思う。


Christian Mercado本人はインタビューで、かれはこの台本が気に入って、もう最初からその役にはまっていたと。監督は主役を海の男で、荒々しいがそこに二面性のチャミーングさを持っている役者を起用したかったと。でも、海なしの国ボリビアからChristianが選ばれたと。Christianは監督の考えていた役柄がぴったり合う人だと思った。それに、比べて、サンティアゴ役(Manolo Cardona) はコロンビアのハンサムな大スターを起用したが、カリスマでき存在のスターで女性ファンが多いので、彼のイメージに気を使ったと言っていたが、監督自身も素晴らしい役をしてくれたと絶賛していた。それに、この映画をみて、サンティアゴの存在が観客を引きつける存在にしたかったらしくのマノロ(Manolo Cardona)ような二枚目スターを起用したと。いやあ、確かにチャーミングなハンサムスターだ。


男とはなに女とはなにという性に囚われているなかで、自分を人間として捉えると自分を拘束するものが何もなくなってくる。それは自分を自由にすることで、その自由さを知れば、何でもできるし、どうにでも自由に生きられる。自分に正直に生きるということは人生に置いて失うものもある。でも、それらの失うものより、勝ち取った自由の価値の方がもっと大きいと思っている。

注:ハビエル監督/脚本家のインタビュー(A Look Inside-2010年)の言葉としてを引用している。)
2010年7月19日に第19回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で日本初上映されたとある。