けーはち

マジンガーZ対デビルマンのけーはちのレビュー・感想・評価

マジンガーZ対デビルマン(1973年製作の映画)
3.7
ウルトラマンや仮面ライダーなど同じシリーズの特撮クロスオーバー作ならままあったが、原作者が同じ永井豪の人気アニメだからと異なるジャンルの主人公(巨大ロボット&変身ヒーロー)をむりくり共演させ、ついでにTVに先駆けてマジンガーZの飛行パーツ(ジェットスクランダー)のお披露目公演をガッチャンコするという異色の企画。実際に対決しない内容であっても、タイトルに「対」もしくは「VS」と付けられる妙な伝統(?)を作った。そんな前代未聞の企画である上に冒頭から狂ったようなアクション作画、ファンキーな宙明サウンドにワイドスクリーンを多分に意識した演出がマッチしていて、特に兜甲児と不動明のバイクバトルの描写なんて作劇上ちょっとした小競り合いなのにメチャクチャ張り切った対立構図のレイアウトや縦横無尽のカメラワークが素晴らしい。