超空間コベ

Destination Tokyo(原題)の超空間コベのレビュー・感想・評価

Destination Tokyo(原題)(1943年製作の映画)
4.0
ドーリットル空襲に先立ち、
現地の気象情報等のデータ入手
の為、東京湾からの潜入を図る
潜水艦クルーの物語。

同時期、類似題材の
『パープル・ハート』や
『東京上空三十秒』に比べると
日本の鬼畜感はだいぶ薄い。

むしろ、恐るるには足りない、
専制主義に扇動された哀れな
犠牲者、といった憐憫目線?

潜水艦内というワンシチュで、
長い航路中、個性的なキャラ達
が物語を紡いでいく。

劇中、艦内で行われた、若者の
虫垂炎の手術は、実際にあった
エピソードに基づいている。

戦時中に作られた戦争映画
としては評価が高い部類に
入るけど、その分ツッコミ所も
かなり多いみたい。

上陸した部隊が自軍に無線を
飛ばすんだが、敵に傍聴された
時の為に、日本語で話すのだ。
…いや、そんなカタコト日本語
チョンバレやと思うけど…。

翌年の『東京上空三十秒』でもそうだが、
東京湾に突入した編隊を
「海岸線でドォーンと出迎える富士山」
というのが、ひとつの象徴になってる様だね。

だが、そこに立ち塞がるのは…
ビッシリの機雷ゾーン!
その突破の仕方がまた面白い。
潜水艦ってスゴイね。☆

当時の海軍は、この映画を
訓練用フィルムとして使用したらしいけど…。
大丈夫やったんかいな?(笑)
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