小さなネオクラシックSF作品。
舞台は、1950年代後半のニューメキシコ州にあるカユーガという架空の田舎町。バスケットボールの試合で町の体育館に大勢の町民が集まったある夜、電話交換台でバイトをする女子高生と、ラジオ局でDJを務める青年が電話回線とラジオ電波から不思議な音を聴き取ったことから起きる“未知との遭遇”を描く。
起承転結がいい意味で曖昧で、ほぼ女子高生と青年の会話で構成されていて、派手な演出もない。ただ、早口のセリフと緊迫した空気感にいつの間にか心を掴まれてるのが魅力。そして、登場人物の素性と行方や未知の正体など、本筋に影響のないノイズが丁度よく爽やかで心地いい。ほんと、品のある短編小説って感じ。
Amazonプライムやるねーー
ギルティ好きには刺さるね、これは!!!