ヴァスト・オブ・ナイトのよどるふのレビュー・感想・評価

特定の場所から場所までの道のりを低空飛行で移動していくカメラによって長回しで捉えることによって、異常な事態が起こっている場所と何ら異常のない場所が地続きであることが強調され、“何か”が迫りつつある波打ち際を“波”を長い時間に渡って直に映すことなく描いて見せる手腕が見事。全体的にいかにも「セリフっぽい」言い回しが続くが、歳の差のある主役の男女ふたりの掛け合いはなかなかない良いけどバランスで成り立っていた。