るい

かげろう侍のるいのレビュー・感想・評価

かげろう侍(1961年製作の映画)
4.3

胸キュン♥︎サスペンス時代劇🕵️


あかんあかん。あかんて。かなりやばい。
雷蔵さんに胸キュンし続ける88分🫠♡︎♡︎♡︎
なんでこんな面白い作品が51レビューしかないんや。それ自体が謎!

お家騒動に絡む事件発生。
南町奉行所の同心 喜多弥兵衛の息子 弥十郎が指名され、盗まれた帳面と犯人のトラザメの行方を追う!

とまぁ、その息子が雷蔵さんなわけですが、可愛いお珠ちゃんという許嫁がいるのに色んな女の尻をおっかけてる男でございます。賭博や吉原の常連のようで。

しかーし、事件となるとめっちゃキレもので名探偵弥十郎はどんどん犯人を追い詰めていくのです。しかもめっちゃいい人。

大雨で道が塞がって足止めくらった皆が泊まってる宿。ひしめき合う客の中から犯人を探すんですが、むちゃくちゃ全員怪しいムーブをするので、最後まで誰が犯人かわからんのよ。登場人物たちの背景もうまく描かれてて脚本がほんとに面白い。

ヒロインの中村玉緒も良いですねー。許嫁のお珠ちゃんですが、弥十郎を追いかけて宿の臨時女中になって探偵助手をします。助手というか、自分が犯人見つけるわ!って感じなんだけど空振りの連続。

でも、その空振りからヒントを得て話が進んでいくのでまんざら足手纏いでもないのよね。弥十郎もお珠ちゃんの事ちゃんと大事にしてて、おでこにチューしたり、ほっぺにチューしたり😘もぅ可愛すぎる(*´Д`*)

雷蔵さんキザな男とかモテモテな男役は多いけど、意外とこういう1人の女を大事にしたり積極的にスキンシップとるような役あんまりなかった気がするなー😄ほんとに超よかった。

あとね、時代劇なんだけど殺陣シーンは最後の最後にちょっとだけなんよね。それも新鮮でよかったし、アクションに頼らなくてもドラマ展開が上手。カメラワークもとってもよくて、横長の宿の廊下を滑るように横に撮っていくのもめっちゃよかった。

いわゆるワンシチュエーション作品で、88分と短いのにめっちゃうまくまとまってるすっごく良くできた作品でした!

「今夜という夜は無かったことにしときましょうよ」

「悲しい時は上を見るんだ。空を見て暮らす事だ、きっと考えがひらけてくる」

歯の浮くようなセリフも雷蔵さまがいうとほんとかっこいいんだよねっ💖

🎥ロケ地🎥
最初と最後に出てきた建物の上のところは、南禅寺の山門っぽかった。
(舞台は江戸なのに笑)
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