こんだけの作品のメイキングがつまらないはずはないんだが、
こんな私小説的な作品でこんな大掛かりなことしてるとは。
キュアロンが「最初の作品」て言ってるくらい、
初めて自分の撮りたい作品を撮ったわけだけど、
それはトゥモローワールドとかゼログラビティとかの大作をちゃんと撮った結果なんだよな。
まさにそんな感じで大作を撮ってきた監督の
本当に撮りたかった作品だからあのクオリティなんだな。
しっかし衝撃だったのが台本がないということ。
それでセット組んでこんだけ人使って
話を成立させちゃうとか本当に天才なんだな。
当時のものにこだわった内装とか
実際の人種構成に即したエキストラとか
細部のこだわりがいちいちすごいが、
今作は本編では見れないカラーのセットが見れるのがいい。
ラストの出産シーン。
死産だと知らせずに撮ってるのが
そのまま収められて泣いた。