Kumonohate

サザエさんの赤ちゃん誕生のKumonohateのレビュー・感想・評価

サザエさんの赤ちゃん誕生(1960年製作の映画)
4.0
シリーズ第8作。フグ田家(映画版ではマスオさんは養子ではなく、夫婦は磯野家とは別にマイホームを構えている)に遂にタラちゃん(映画ではタラオちゃんになっている)誕生。

本作におけるサザエさんは、前半は妊婦で後半は母親なだけあって、過去7作に比べるといくぶんおしとやか(とはいえ、それでも充分賑やかではある)。だが、そのぶん深い味わいが出ている。また、出産という一大イベントの前後が描かれているだけに、過去作に比べるとストーリー性が高い。話のテンポが非常に良い。

世相も興味深い。近所のおばさんに「まだ産まれないのかしら」と言われたフネは「産まれそうになったら連絡が来る」と答えるが、それを聞いたおばさんは「連絡が?お宅に?美智子様の?」と驚く。原作ではどうだか知らないが、タラちゃんは今の皇太子と同い年だったのだ。

とにかく相変わらず面白い。
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