konomo

ゲスト:アレッポ・トゥ・イスタンブールのkonomoのレビュー・感想・評価

3.8
ありがちっちゃあありがちな内容なのだが、子供主人公が多いこの手の作品で、「親を亡くした子たちを連れて難民になった近所の美容師のお姉さん」がもう一人のメインキャラだったので、自国では手に職がある自立した大人だったのが、不当に国を追われて、言葉の通じない国でまっとうな仕事も見つからず、何ゆってるか分かんないけど気の毒な物乞い…みたいに扱われる凄いストレスも描かれてて、難民になるってそういうことか…と今までより実感できた。

国境越え前に遭遇した私設軍みたいのは反政府側かな?(だとしたら、政府軍とロシア軍に追われ、逃げようとすると反政府軍にも襲われる…という描写)

冒頭に子供たちが地球儀を指しながら「ロシアは美しい国」と言うのは皮肉ではあるけれど、トルコで助けてくれた女性もロシア系だったし、ロシア自体は美しいのにって意味だったのかも。

トルコで豪遊するシリア人観光客が出てきて、あの人達どういう気持ちなのかなと思ったけれどそこはちょっと想像できない。
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