レオ

ザ・コールのレオのレビュー・感想・評価

ザ・コール(2020年製作の映画)
3.6
古びた実家に戻ってきた女性、ソヨンが家の電話を使うと、20年前に同じ家に住んでいた女性、ヨンスクに繋がる。なんと時間軸も20年前の世界と繋がっているようだ。2人は時を超えて友人になるが、ヨンスクの抱えた闇が次第に露わになり、ある事件をきっかけにソヨンの周りの人の命も奪われていく、というストーリーのSF?サスペンススリラー。

Netflixに加入したら観てみたいと思っていた作品。Netflix映画鑑賞はこれが一本目。スリラーだと他には「ホステル」と「ダウンレンジ」も観たいと思っている。

設定とストーリーがラジオを通して過去と繋がる映画、「オーロラの彼方へ」に似ているが、こちらは全体にスリラー感が増しており父と息子の代わりに母と娘の関係が重要になる。

時間操作ものとしてのトリックもだいたい同じようなものが使われていて、ポイントとしては過去の行動が現在にすぐに反映される。逆に現在から過去に干渉する手段は電話だけなので、主人公側が圧倒的に不利な立場になる。

特筆すべきはヨンスク役、チョン・ジョンソの迫真の演技。登場時は善人寄りなのにどんどん狂気に落ちていく様が圧巻。

また、過去の行動で現在が影響を受けると、物理的にも世界が組み変わるのだが、この時のCG演出が結構カッコいい。あと、流しから血が流れてくるシーンも綺麗。

テンポはそんなに良くないのと、少し音楽の使い方が弱く、盛り上げきれない部分もあったように思うが、全体としてはなかなか面白かった。

韓国映画にしてはバイオレンス表現は比較的マイルドで見やすい。

■共通項目
脚本:☆☆☆☆
映像:☆☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
オリジナリティ:☆☆☆
個人的好き度:☆☆☆

■ジャンル項目(スリラー、サスペンス)
ビックリ度:☆☆☆
ドキドキ度:☆☆☆
サイコパス度:☆☆☆☆
(恐怖度:30)
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