未読にも関わらず原作のもつ素晴らしさが、この映画からひしひしと伝わってきた
悩みのない人間なんて誰一人として存在しないこの世界
そんな社会で生きている私たちは、周りに見透かされないよう言葉にできない痛みを必死に隠しながら、自分でどうすることも出来ずに何かの助けを待っている
そしてそれ故に自分は完全じゃないんだと、弱い人間なんだと気づいた時から、ひとは他人に 優しくできるのだろう
完全じゃない人間ばかりの世界だから誰かを助けることが自分にとっての救いとなり、助け合うことがお互いの幸せへと繋がっていく
それこそが私たち人間の強さなんだと、この作品は教えてくれる