あさのひかり

君は永遠にそいつらより若いのあさのひかりのレビュー・感想・評価

4.1
この作品の原作者、津村記久子の「この世にたやすい仕事はない」という小説読んだばっかりで、これが面白かったので気になって観賞。こっちは仕事探しするアラフォー女性の話で、全然違うかと思ってたけど、割と共通するテーマもあったような。こっちも読みながらホラータッチのコメディで映像化できるんじゃないかと思ったりもした。

大学生の日常感すごく出てて、懐かしい反面、居酒屋のシーンの会話に違和感というか引いちゃったというか・・いやあんな失礼なこと平気で言える彼こそ人の人生に直接関わっちゃだめでしょ、あんなこと平気で言えるんだもん、ちゃんとそこに向きあって悩める堀貝さんの方がよっぽど向いてる、って思っちゃった。でもこのシーンって堀貝さんの葛藤やを表現するのには分かりやすいシーンではあったし、結末への問いかけでもあったと思う。

冒頭はともかくとして、主軸の話に絡んでくる大学生達はみんな好きな子ばっかりだったから、そこは安心して観れたけど、こんな重い話だったのは予想外。でも、猪乃木さんとの友情や、穂峰くんへの淡いあこがれ、吉崎くんとの関係の変化、そんなありがちなちょっとしたことが、全部ひとつの方向へ向かって話が進むし、思いがけず社会的メッセージも孕んでた。あの子もあの子も幸せであってほしいし、堀貝さんもそれを誰より願ってるのだろう。

私も堀貝さんみたいに言いたいこと言おうとするととっ散らかるのよー、そこはすごく分かる、共感!ということで、以上とっ散らかった感想でした。
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