ヴレア

君は永遠にそいつらより若いのヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

主人公堀貝が言う「君は永遠にそいつらより若いんだよ」というタイトル回収の台詞がいよいよ登場して、そういう意味だったのかと分かったと同時にあまりピンと来ていないのも事実だった。
それは堀貝自身も自覚していて、それっぽい事を言おうとするあまり苦し紛れに登場した台詞だったのだ。
映画というものには脚本があり、じっくり練られる事によっていくらでも効果的な台詞や展開を用意する事が出来る。
しかし、本作においてはそのような型にハマった演出は敢えて封じていると思われる。冒頭の飲み会で堀貝といい感じになりそうな予感をさせる男子の扱いとか。
だからこそ、全体的にとてもリアルである。
堀貝の自己肯定感の無さとか、普通の人なら悩まない所で思い詰めたりだとか、何より自分の問題点を客観視していながらそれでもなかなか変えられないと言うのは自分にも思い当たる節があったのですごく共感出来た。
主人公の自己肯定感の低さや、自分の問題点を客観的に見つめ、どうしようもない現実を受け入れながらそれでも前向きに生きようとする姿はなんとなく「佐々木、イン、マイマイン」という映画に似てるなと感じた。
ヴレア

ヴレア