りと

国葬のりとのレビュー・感想・評価

国葬(2019年製作の映画)
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個人崇拝の極限。
人々は誰かに「強くて正しいイメージ」を抱きたくなるのだろうか。
共産主義という概念よりずっとスターリンという個人の方がわかりやすい。
だって、私たちもそうでしょう。
知らない内に個人崇拝を通して知らない概念が内在化していく。内在化した概念を覆すのはとても難しい。あの脱帽して並ぶ群衆たちと私たちは何ら変わらないのだ。
これだけは正しいと思い込むことは生きやすくするかもしれないけど、自分でも知らない何かに動員されていることに気づかないといけない。
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