エリ

悪は存在せずのエリのレビュー・感想・評価

悪は存在せず(2020年製作の映画)
4.0
イランの死刑制度に纏わる映画。かなり長い映画なので四つの短編ごとに分けて視聴。見終わった後に死刑制度について深く考えさせられる。

「悪は存在せず」というように誰も悪い人は登場人物にはいなかった。
死刑になった人の罪の大きさは、はっきりわからないけど、イランでは冤罪とか軽い罪でも死刑になることもしょっちゅうあるの?って見て思ったが、そこの真相は謎だ。

これを見ると死刑制度で執行する側がいることを考えさせられる。つらい仕事を無理矢理やらされるなんてひどい国だと思った反面、日本も死刑制度があるし誰かが辛い思いをしてその仕事をさせられているんだなぁ。
死刑制度継続=つらい仕事を誰かにさせる、また冤罪だった場合の恐ろしさ
死刑制度廃止=被害者遺族が報われない思いをする(自ら仇を討つものが増える)

どちらかを選んで継続している国も、廃止している国も、どちらが良い悪いとも言えないなと思った。
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