このレビューはネタバレを含みます
「力は"ノー"の中にあるのよ」
1作目から2作目の流れがしんどすぎて映画館を出ようと思ったくらい。太鼓の音に注意を向けることでどうにか見れた。
総じてイランで生きる人の力強さが印象的だったが、重いものは確かに残った。
4つの話が場所で、キーワードでつながっているのも、いつのまにか自分が前話と違う視点に立たされていてうわっとなるのも良かった。最高のオムニバス。
・「セールスマン」がイラン映画のイメージになっているので、重々しくなく描かれる現代イランでの生活を見れて嬉しくなった...ら。の1作目。
・日本ではレバーが3つあって自分が押したかどうかわからなくなっていると何かで読んだ。それでも自分が役目として仕事として人を殺すことの重さ。1人が1人を殺すより、システムに組み込まれた殺人の方が私には恐ろしい。
・ちょうど『テヘランでロリータを読む』を読了したところだったので、そこに出てきた多くの人の死も背景に重なった。
・観賞日にも、デモ参加を理由に処刑された人の追悼デモがあったというニュースを見た。まさに今ノーを表明している人たちに私は私たちは何ができるだろうか。
・ナナ、可愛い名前
・ペルシャ語..微々たる差ですが前より聞き取れる単語は増えた🙌
・アーレント「凡庸な悪」
・音楽好き