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涙の塩のsashaiceのレビュー・感想・評価

涙の塩(2020年製作の映画)
3.9
因果応報。。
"愛は存在するのだろうか?"
短期的な身体の関係だけを求める男(リュック)の話。イライラするけど作品としては面白かった!非常に男性的な視点で描かれるが、その欠陥や空虚さを分析・考察するような要素があってよかった。肉体関係に開放的な元恋人ジュヌヴィエーヴと再会とガードが固くて保守的なパリのジェミラとの出会い。都会と田舎、奔放的と保守的の見事な対比。自分のクズさを自覚しつつも肉体的な欲求に勝てず、どちらも愛とは呼べないと悟って結局逃げてばかりいる。妊娠させといて"なんて事したんだ!罠にはめたな"はすごいムカついた。ジェミラとの再会がいい気味だった。自分より自由奔放なベッツィに出会って、屈辱を味わって、嫉妬とか愛とか人間らしい感情が初めて生まれてよかったけど、最後はなんか因果応報としか言えない。。
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