ドナウ

DAU. ナターシャのドナウのネタバレレビュー・内容・結末

DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

速射砲の如き会話劇が延々と続き、終盤にやっと本題へ、そして女性が狂っていくさまを描くというのはジョン・カサヴェテスのようだった。舞台は狭く局所的で、登場人物も多くない。ストーリーのようなものは感じられず、食と性と喧嘩が描かれるだけ。それは食と色の関係なのか、食事は不味そうだし、魚や酒瓶が男根のように描かれている。酒が出たときは喧嘩、セックス、拷問ときたということは、泥酔し湯船につかっていたオーニャも…。この作品が円環を成す作りになっているのは、ナターシャが密告によって尋問、スパイになったという前提で見ると、従業員二人がお互い疑心暗鬼に陥っているという部分が見えてくるよう。恐らく次作への序章、若しくは予告みたいな感じなのでしょう。
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