観た。
最初、主演のブリジットがフェフ姉さんにしか見えなくて。他の出演者もリアリティはあるけどあまり魅力的に感じなくて。
でも編集が良いのかするすると観進められて気づいたら、ブリジットとフランシスの関係に涙していた。
ブリジットを演じた、ケリー・オサリヴァンが脚本を書いているのか。自伝的な内容との事。
最初は何も成していない34歳、ミレニアル世代のセフレとの間に出来た子を中絶し、ナニーの面接でも自分を取り繕えないし、ダメダメなんだけど。
徐々にフランシスと仲良くなり、フランシスの2人の母親との関係にも向き合うように。その辺りからブリジットの表情が魅力的に見えてくる。
マヤの方は育児ノイローゼ感がリアルだし、もう1人の母親のキャリアウーマン感も良い。
生理や中絶、同性愛婚、屋外での授乳など女性や今の社会課題を綺麗事ではなく、そのままに表現し、少しのユーモアもあり、多様性とは何かを押し付けがましく無く描いている。
フランシスがとても可愛らしくて、お芝居も上手で。彼女の存在はあの家族と、ブリジットにとってとても尊い。
なかなかの良作。
アレックス・トンプソン、監督