「本音を出さないと子育てはクソ孤独よ」
上映されていたときは評価そんなにだったのに、配信始まってからFilmarksで4.0で驚き。
序盤の印象は「この子どうしてこんなにいつも眉間に皺寄ってて、不機嫌なんだろう」。でもそれがリアルであり、世の中の女性を象徴していていいのだ。
中絶だとかLGBT夫婦の子どもの題材は日本にはない作品。でも婚活だとか「周りの普通と比べてしまう」ところは日本人にむしろ通ずるなぁ。
驚いたのが主人公の両親だ。えっ、めちゃくちゃ良いまともで満ちてる家庭じゃん。
主人公、行き当たりばったり過ぎて……と中盤ヒヤヒヤしたのだけど、でもそれを人のせいにしたり、自暴自棄にもなっていないところは良かった。
ヒヤヒヤして見たが、途中のたまたま再会した同級生のくだりとか辛いよねぇ。
雇い主の友達なのに何故か働かされ見下され、マウンティング取られる様は、誰もがウッとなったはず。
フランシスについても最初は悪ガキめとイライラしたけれど、実は空気が読めて賢いと気付かされる。
生理とか産後の鬱とか、女性のリアルな話と終始一緒に物語が進んでいてよかった。
観終わったときはブリジットにとって一生思い出に残る夏で、人生にとって必要だった時間だったな、という感想。そしてフランシスにとっても、大人になっても時折思い出す良い夏になれば。
映画だけど、現実にありそうなリアルな物語だったし、今後もこうゆう作品が増えればと願うばかりだ。