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セイント・フランシスのyaekoのレビュー・感想・評価

セイント・フランシス(2019年製作の映画)
4.0

あああこんなん泣く〜。
子どもは天使だって言うけど、真実だね。
やりたい放題だし、言って通じる相手じゃないし、本当になんて厄介なの、、、ってほとほと疲れ果てる時だって日常茶飯事だけど、
彼らは本当に大人のことをよく見ていて、いろいろ感じて、いろいろ考えている。その無垢さに、大人はハッとさせられて、許されて、そして救われている。

わたしだって子どもの頃は、こんな大人になるなんて全然思ってなかったし、無くしたものも忘れたものも多分たくさんあるけど、でもそれと同じくらい、得たものも代え難いものもあるんだよなあ。
一瞬ふと、停滞して先が見えなくなることってよくあるけど、道標があると多少道が分からなくたって進めたりするんだよね。

新しい環境に飛び出していく時のえも言われぬ感情を体験するのは子どもだけだと思ってた。大人だって体験するんだね。なんなら自分の時よりもそれはいろんな感情を含めて。

結構、生々しいシーンが多々あって、わたしでもウッてなるくらいだったから、もしかして全く耐性のない男性とかは見るのキツかったりするのかなって思ったりした。でも本当、ジェイスのような反応をしてくれると、とても有難いなと思います。大丈夫な範囲でね。

でも、知っていけたらいいな、身体のこと、どうにもならないこと。だから、例えば出産後なんかは、家族全員が忍耐の時期だってこととか、わたしは知りたかった。
いつも、幸せだね、おめでとう、っていうポジティブなことしか目にしないから、その時がこんなに過酷だなんて、知らなかったよ。
誰にでもあることだよ。知ってたらわたしはもっと構えられたし、他の人にもおおらかになれたと思う。目を背けたくても、ね。

ブリジットと同世代だったので、全部色々ぶっ刺さりまくった。はああ、泣。
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