鎌谷ミキ

わたしのお母さんの鎌谷ミキのネタバレレビュー・内容・結末

わたしのお母さん(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

【親は親、自分は自分】

[あらすじ]
三人姉弟の長女で、今は夫と暮らす夕子(井上真央)は、急な事情で母の寛子(石田えり)と一時的に同居することになる。 明るくて社交的な寛子だったが、夕子はそんな母のことがずっと苦手だった。 不安を抱えたまま同居生活がスタートするが、昔と変わらない母の言動に、もやもやした気持ちを抑えきれない夕子。

[レビュー]
母が入院している今こそ向き合いたい。『わたしのお母さん』ミニシアターでフライヤー貰ってました。

何がいいたいのかよくわからない作品だったんです。煙たがっている母に会えなくなったら?そんな感じなのかな、夕子視点は。

私の家族構成などは『コーダ』に書いたのでご覧ください。
→https://filmarks.com/movies/96257/reviews/141552647

ここではさらに深掘りをしたいと思います。でなければ私の母が見えてこないだろうから。決して内容がわからなかったんじゃないんですよ、語りたくなるんです。観たらわかります。

父は大人で発覚知的障害。退職するまでバリバリ"普通"を演じてましたが、家庭には興味ありませんでした(父とだけ遊んだ幼少時代の記憶がない)
なので、母は必然的に家庭をしっかり守る立場でした。

兄の精神障害は就学前からわかったようです。それもあり、母は兄にかかりっきりでした。夕子も疎外感を感じてたから、同じだね。
"普通"じゃいれなくなってきた私は大人で障害名がつくまで不登校などで苦労しましたが、それでもやはり兄に注がれていたと思うのです(風邪ひいた時だけ私に注がれる)

そして今、二人の子育てをしていて痛感します。障害がある子の子育ては2倍苦労する。あえてどちらかぼかします、それが私の本当に伝えたいことじゃないから。なので、当時の母の気持ちもわからなくはない、と。
夕子は既婚者ですが子どもがいません。だからわからないとはいいきれないけれど、その立場に立って改めてわかることもあると実感いたしました。

かなり特殊であるとは思います。兄弟揃って障害者は子どもの支援学級に一人しかいません。それぐらい確率の低い子育てをしてきた母を今、全力でサポートしています。子育てで頼りまくっていた私は入院と共に卒業しました(長男を関東でワンオペで育てた実績はあったけれど)人間、やれなくはないんだなと思っていたり。

障害児は抱えきれる親の元にしか生まれない。そんなの、私からすると幻想だね。現に私らキャパオーバーになってたじゃないか…でも、乗り越えられる、こんな時にしかいわないけれど愛があれば。無償の愛でしか(彼らを)救えない…

なんか自伝でも書けそうだよな、是非母に唯一の健常者として『コーダ』書いてくださいよ。ま、絶対言わないけどな!

かまってちゃんでワガママばっかりいってごめんね…ちゃんと伝えないとね、伝えられるうちに。それは思った、本作を観てね。

そういえば昨日観たけど、今日は母の日だったね。病室、造花だったらいいかもな。
いいね!はいろんなことを乗り越えてきた母への賛同と受け取りますね😌
鎌谷ミキ

鎌谷ミキ