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東京リベンジャーズのpeplumのネタバレレビュー・内容・結末

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

2020年3月4日のキャスト発表を見た時から「この映画考えたやつすごいバカだ!すごい!石油王か?」と興奮していた。のでアニメは毎週追って見ている。原作は未読。
実写化としては成功だけど映画ではなかったと思った。実写映像置換作品。原作の名場面を余すことなく拾っていき、キヨマサくんとの対決を軸にして武道のリベンジを描くのは王道でよかった。ただ人物のアップが続くのでリズム感が合わなかった。映画が自分を追い越している!と興奮するシーンが冒頭の稀咲と黒マイキーが谷田歩を轢き殺すシーンだけだった。あそこはマジでよかった。絶対アパートでテレビ流れてるとこから始まると思ってたので意表をつかれた。
映画が自分を追い越す興奮は同じワーナー製作の『るろうに剣心』やこのスタッフが絶対意識している『帝一の國』にはあった。ストーリーではなくイベント消化に思えてしまった。でもよくあるダイジェスト感は感じなかったし、テンポ感はあれくらいでちょうどいいと思う。難しいところだ。卍マークをタイトルから外したのは『無限の住人』の時もそうだけど海外展開狙ってるからだと思うし正解だ。特攻服も意匠で卍に見えそうで見えなくてちょうどいい。これはアニメもそうだったけどタイムリープした時代の空気はあえて匿名性のある演出になっててガラケーが出るくらい。
北村匠海は眉と目の間、それから鼻と口の間が狭い、つまり男前だなと思った。フジテレビ×ワーナー×北村匠海は『とんかつDJアゲ太郎』もあったけどリベンジしてきたなと思った。
吉沢亮の黒マイキー、オタクが100人いたら100人好きなやつだし、狂う。アニメ勢なので黒マイキーの存在まったく知らんしケンチンのタトゥー入ってるのエモエモのエモ。ダークでゴシックな吉沢亮は性癖にモロ刺さり。吉沢亮って意外と髭濃いし肉付きもいいよね。そこがまた2次元顔の3次元存在として気持ちええ。
ドラケンていうか山田裕貴が村山さんの時から好きな身としてはヤマトことキヨマサボコすシーンテンションあがり。元野球少年のフルスイング怖。
キヨマサくんマジで怖いから安心感ある(?)。ヤンキー役をこの世代でやるなら鈴木伸之は必須。寺島進や松重豊がヤクザ役するくらい安心出来る。
今田美桜、いてくれるだけでいい、いてくれて嬉しい。かわいいが服を着ている。こんなにヒロインヒロインした、いってしまえば広義の冷蔵庫の女だけどシンプルでいい。
杉野遥亮、キャスト発表の時君だけ文化系やな?と思ったら後にアニメを見て非不良だと知り、作画が完全にアニメと同じでなおかつ姉を取り戻す狂気が宿っていた。サイズがでかいことを絡まれる時のセリフで処理していて笑った。下茶沢駅のシーンたぶん合成なんだけど同じレイアウトが多くてそこが辛かった。
あっくん、磯村くんの凄さにおんぶにだっこというか正直この映画で1番他人を食ってしまっていたあっくん。『ヤクザと家族』のアドバンテージがあるとはいえ1人だけ住んでる世界観違いすぎて怖かった。飛び降りの後タイムリープして自転車乗ってた時マジで嬉しかった。あれくらい抱きつくよなと思う。
パーがすごいパー。
三津谷がマジで三津谷。
稀咲と半間は欲張った感も否めないが出てた方がテンション上がるしほぼ確実に作るであろう続編のためにもいいと思う。稀咲マジで同担拒否厄介オタクなんだなと気づけてよかった。マイキーへのクソデカ感情もっとよこせ。

君はいつも急にくるねで気持ちよく終わってくれたのもキリが良くていいのでは。でも続編は作るよね??
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