神父が少年たちの足を洗い、祝福のキスをする直前に一気にズームインするカメラ。こんな局面にフェティシズムを持ち込むブニュエルは流石の罰当たり加減だなと思っていると、続いて横移動するカメラは参列者の足…
>>続きを読む異性への過剰な崇拝が憎悪として表出してしまう、恋愛における普遍的な人の業。妻の貞節は後の「昼顔」などにも受け継がれていくテーマ。これに対するブニュエルの屈折した拘りが興味深い。シュール控えめの正攻法…
>>続きを読む50年代の白黒映画とは思えないほど古さを感じない。
思わず笑ってしまうほどの心配性の主人公が、やがて笑えないパラノイアになっていく描写が秀逸。
あの階段のパイプのシーンは今まで見た映画のなかでも…
映画の演出力が何なのか、たくさん映画を見ても分からなくなる。その分からなさこそが映画館で映画を見続ける理由なのだが、「エル」には映画監督の凄みのようなものだけが映っているように感じてならない。登場人…
>>続きを読むこりゃ面白え。
おっさんが最高すぎでしょ。ケラケラ笑った。塔の上のシーン、「見ろ!人がウジ虫のようだ!」とかほぼムスカじゃん。「俺が神様なら人間なんか許さないね!」とか、ラピュタ王飛び越えて神様気…
一目惚れした女性への異常な執着から逃れられない哀れな主人公。
肥大化した妄想に囚われる男は可笑しくもあり怖くもある。客層の違いなのか(普段は田舎のシネコンで観てるので)、みんなゲラゲラ笑ってて驚い…
神経症のブルジョアおじさんが、偏執的一目惚れで結婚した女を強く強く愛する中で、もう完全に手のつけられないガチ目のパラノイアになっていく怖い話。
パラノイアに対する解像度が異様に高くて、最高に面白か…