わずか90分弱の短さの中で「女に一目惚れした男の主観」「男と結婚した女の主観」「自分を抑えられず精神の迷宮へ迷い込んだ男の主観」とストーリー運びの視点が3回切り替わる。
この切り替わりの意図が素晴…
このレビューはネタバレを含みます
愛と嫉妬によって壊れていく一人の聖職者の姿を生々しく描いたルイス・ブニュエルのメキシコ時代を代表する作品。
荘厳な雰囲気の教会で子供たちが洗礼の儀式だと思われるが、司祭の手で足を洗い清められ接吻をさ…
ブニュエルの主題は「高さ」だ。本作も随所に階段、高台、螺旋階段、鐘塔が印象的だ。特に鐘塔はヒッチコックの「めまい」が想起される。「めまい」は高所恐怖症の映画だった。フランシスコ(アルトゥーロ・デ・コ…
>>続きを読む ネクタイの短さよ。
ちょっと持ち上げ過ぎというか、この映画の前評判が高かったので期待して観たら、そうでもないというか普通というか、笑いはあるけどストーカーじみた気質があんまないなぁと前半は思っ…
自分に見合わない人と付き合うとどうなるかという話。
恋愛経験がないままいい歳になったおっさんが若い美女と結婚した為に、「こんなおっさんの自分なんか捨ててしまうんじゃないか」と妄想に取り憑かれる。
…
本来意図されていたものではないけど教会での現実⇔妄想間のジャンプカットあまりにも不気味すぎてアゲ。
俯瞰もできるけど男は生まれながらにして皆フランシスコになる可能性を孕んでると俺は思うしほんまに他…
冒頭、男の視点からの洗礼される脚、脚に口付けする司祭、複数並ぶ脚の中でヒールを履いた女の脚に止まる視線。男の立場や女に対する見方が現れる良いオープニング。束縛猜疑心マックスでも食卓の下で女の脚が見え…
>>続きを読む