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タイラー・レイク -命の奪還-のbibooのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

クリスがまじで運転してるんじゃと思えるほど生々しいカーチェイスと、手持ちカメラで長回し風のカットを使ったアクションの迫力に尽きる作品。監督自体がスタンドコーディネーターで、アトミックブロンドやマーベル作品のアクションを振り付けてきたのだそう。カーチェイスのメイキングを見てみると、監督自ら車のボンネットに座り紐で体を繋いだ状態で追走し撮影するという、ものすごいイカつい方法で撮っていた。建物内での逃走劇も、ハーネスを付けて柵と柵、建物と建物を飛び越えながらアクロバティックに撮影してて、監督自体が身体を張りまくってた。アクションだけで半年近くかけて準備したそうで、細かく緻密に計算されつくしてるからゆえの見たことない長尺のアクションシーンになってた。クリスヘムズワースの投げ技も炸裂してた。

一匹狼の傭兵がひょんなことから少年を守ることになり自分の贖罪を果たしながら血で血を洗う戦いをするという、設定自体は何度も見たような話。エンディングに繋がる水のモチーフは良い。個人的にはタイラーは死んだというオチのほうが美しいと思ったけど、生きとるんかーい。続編あるんかい。
とにかくアクションがお腹いっぱい楽しめる。敵陣の子供たちとの戦いはちょっとキツイもんがあった。
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