ゆかちん

タイラー・レイク -命の奪還-のゆかちんのレビュー・感想・評価

2.9
続編があると知り、最初のを観ることに。

MCUのソーでお馴染みのクリス・ヘムズワーズ。
よく考えたら、正統派でシリアスなツヨツヨ主人公を演じてるのを観るの、これが初めてかもしれないw




裏社会の危険な任務を生業とする凄腕の傭兵タイラー・レイク(クリス・ヘムズワーズ)は、ムンバイで誘拐されたインドの麻薬組織のボスの息子オヴィを救出するため、ギャングが支配するバングラデシュのダッカ市街地に向かう。
敵のアジトに単身突入したタイラーは少年の奪還に成功するが、街中のギャングたちから猛追を受けるーーー。



出てくる大人が大体酷い人たちやけど、誘拐された子供は良い子で、子供の純粋さや希望を感じた。
オヴィはピアノが好きで友達と恋バナをする情のある普通の良い子やのに、親父は非情で恐ろしい。まあ、犯罪組織のボスやからそうなんやろけど〜。

タイラーたちが追われるのは、誘拐したバングラデシュの麻薬組織の息がかかる人たちだけでなく、タイラーたちに依頼してきたインドの麻薬組織側の人(タイラーたちにお金を払いたくないから、傭兵たちを殺してオヴィを横取りしようとした…汚ねえ…)も、という、敵が二重になったりも。
でも、割と整理整頓されて見やすかった。
これは脚本がルッソ兄弟のジョーだからなのかな笑。

監督がスタントマン出身だからか、アクションに迫力と説得力があるし、そのアクションを活かすカメラワークで見応えがあった!
ワンカット風に撮って臨場感出したり、視線が2人のそばにいるようにぐるぐる周ったり。
これは映画館で見たら凄そうやなぁ。

少年兵士とかはやっぱあんまり気分は良くなかったな〜。。自己防衛とはいえ、オヴィも殺しちゃったし。
そして、子供も容赦なく殺す。
暗黙の了解のように子どもは守られるとか人を殺さないとかではなく、忖度無しに加害者にも犠牲者にもなりうるというのはスパッとしてていいんだけど。
バングラデシュ的にはどうなんだろ?こんな国違うわってなるんかな。こういうのあるねんなーなんかな。

さりげにデヴィッド・ハーバーが出てた!

クリヘムもカッコ良かった〜。
シリアス…!
ずっと後悔を引きずった悲しい顔してるのがまた良い味でてました。
自分達が依頼者に裏切られたと知ってもオヴィを無碍にできないところもよかった。
最初、崖の上から飛び込んで沈んで瞑想してるシーン、クリヘムのインスタかなんかで似たようなのみたようなw

しかし、最後タイラーを撃ったのは子ども。
うーん、彼にこの役をさせた意図はなんなんだろう。彼は今後出てくるのだろうか。。
こうやって狂った兵士を作り出してしまうのかな。。

タイラーたちに依頼してきたオヴィ父の手下のサジュ、タイラーたちの仲間の傭兵殺したりタイラーを襲ったりせず最初から協力してれば死ななくても良かったかもしらんのにな〜。
妻子がいて可哀想。
だけど、なんかなぁなところも。


しかし、タイラー、さすがにあの箇所の負傷は無理でしょうというところを撃たれてめっちゃ流血して川に落ちて…なのに、生きてるってwww
まあ嬉しいんだけど。


でも、今回カッケェてなったのは、クリヘムだけでなく、ニック(ゴルシフテ・ファラハニ)も。
ヘリコプター撃ち落としたり、バシッと敵の大佐を撃ち抜いたり。
それだけでなく、やっぱラスト。
美しいドレスを着てメイクアップした姿でパーティ会場の誰もいないトイレでバングラデシュの麻薬組織のボスの横に立ち、微笑みかけてスッと撃ち殺すという…。
ふおお…見事な後始末…(゚ω゚)となった。
タイラーたちの恨みもあるような表情でしたな。

オヴィは今後安全に暮らせるのかな〜。
まともに彼らしく生きてほしいね。
オヴィ演じた子、上手かった!


次作のタイラーはどんな感じなんだろ?
まだ引きずり後悔表情なのだろうか、それとも、オヴィを救ったことで少し前向きになれてるのだろうか。
しかし、タイラーは人の命を救うけど、そのために殺しまくるやん〜。相手も殺しにきてるけども。

さすがNetflixお金かけてる〜!てだけある迫力がある作品でした!
ゆかちん

ゆかちん