観る前の想像よりもずっとハードで
重心低めに作られたアクション映画。
死地を求めて戦う男系譜の作品で
かなり見応えのある作り。
白眉は中盤のワンカット"風"アクションシークエンス。
ワンカット"風"というのは最近のトレンドだが
本作も状況が二転三転するアクションを
一流れで描写していてこれが結構スゴい。
また主人公クリスヘムズワースがこれでもかと
ボロ雑巾になりながら戦う姿も
カッコいいの一言。
物語は若干の消化不良感が残る。
個人的に最大の消化不良ポイントは
悪役サイドの深掘りがもう少し欲しかった点。
本来悪役なんてただの悪党でもいいんだけど
本作の悪役は作中で少し掘り下げられているというのが
逆にネックになっている。
ほんの少し掘り下げられている分、
じゃあこの悪役はどういう奴なんだという興味が
どうしても湧いてしまう。
で、その後のフォローが薄いからうーんとなってしまう。
その他何点かここがもう少しあれば…という
ポイントはなくもないんだけど
全体的にはアクションがハイクオリティなので
結構満足できた佳作。
