YasujiOshiba

タイラー・レイク -命の奪還-のYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

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ネトフリ。23-142。これはおすすめ。ダッカの遠景ショットで始まる冒頭から引き込まれる。橋の上での銃撃シーンでクリス・ヘムズワースが撃たれて血を吐くところからのフラッシュバック。あとはぐるっと回って一直線に戻ってくる。ダッカのなかを駆け抜けるカメラにジェットコースーター気分。これは楽しめる。

ルッソ兄弟のプロデュースはほんと間違いがない。その兄弟のスタントやスタントコーディネートをしてきたのが、この映画で監督デビューしたサム・ハーグレイブ。銃を持っての接近アクションはキレキレ。ちょっと『ジョン・ウィック』(2014)の「ガン・フー」を思わせる。そのハーグレイブ監督は本作のGの役で出演しているのね。

それからゴルシフテ・ファラハニは画面に登場するだけで眼福。ここのところずっと観てる林檎TVの『インベージョン』でお馴染みの人で、あのオリエンタルな眼差しが良い。このところアクション映画によく出てくるのだけど、やっぱりジャームッシュの『パターソン』(2016)のローラがよかったよね。あの眼差しを見て以来のファンなのです。

ところで、クリス・ヘムズワースくんって、たぶん最初に見たのは傑作ホラーの『キャビン』(2012)のはずなんだな。ほとんど覚えていないけど、こんど見直してみよ。

原題の「Extraction」 は力づくで引き抜くこと。なるほど「命の奪還」ってことか。そのまんまで面白かった。すでに「2」も出てるのね。楽しみだ。
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