ルッソ兄弟が制作に関わり、スタント・コーディネーターであるサム・ハーグレイヴが監督を務めたNetflixオリジナル映画
誘拐された麻薬王の息子を救出〈extraction〉するために雇われた傭兵タイラーが、バングラデシュの首都ダッカを舞台に死闘を繰り広げるスリル満点のアクション映画
スタント・コーディネーター自身がメガホンを取っているということもあり、アクションはかなり見応えがある仕上がりになっていました
ポール・グリーングラスの代表作『ボーン』シリーズから流行したカット割の多いアクションではなく、『ジョン・ウィック』シリーズで見直されたワンカットでアクションを撮る演出を今作では採用しています
今作の驚くべきところは、ワンアクションをワンカットで撮るのではなく、アクションシークエンスを丸ごとワンカット(擬似もありますが)で撮ってしまっているところでしょう
序盤で繰り広げられるカーチェイスでの縦横無尽に躍動するカメラワークには特に驚かされました
トラッキングショットを多く利用し、スピード感よりも臨場感を優先して演出したアクションは必見です
物語について触れますと、擬似親子関係を主人公と敵で類似的に描いているのは面白かったのですが、キャラクターの心情の動きが大雑把なので全体的にドラマ性が薄味になってしまっているのは残念でした(アクション第一主義な作品なので仕方ないですが)
もちろんキャスト陣も魅力的で、主演のクリス・ヘムズワースの格好よさ、彼の協力者として登場するゴルシフテ・ファラハニの美しさも見所となっています
part2も近日中に観るつもりです