りょう

まともじゃないのは君も一緒のりょうのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

フィルマークス試写会にて鑑賞。
98分という短さもあったけど、それ以上に短く感じるくらい楽しめた!

自分の中では、成田凌と清原果耶というこの座組の時点で7割くらいは面白い確定だった気がする。とにかく前半の二人の会話が全然噛み合わない度が面白いのだけど、それに拍車を掛けてるのが成田凌の素晴らしいまともじゃない感の演技!気持ち悪い引き笑いや、なぜそこにこだわるっていうツボ。そして、清原果耶の器用さがこれに抜群にマッチして、成田凌にイライラさせられる!笑

そういえば、この人器用だなぁっていう女優さん好きです。長澤まさみ、松岡茉優、広瀬アリスとか。清原果耶もそのリストに加えます。

なんかよかったのは、カラオケで清原果耶がPUFFYの「これが私の生きる道」を歌うシーン!この上手い下手があんまり出ない曲のチョイスと、絶妙に「普通」の歌声!
もう普通にどこにでもいそうな!笑
今思えば「これが私の生きる道」っていう曲も映画のテーマにかかってたのか。

憧れの実業家とその奥さんの仲を引き裂くために、予備校教師である成田凌があてがわれるのだが、あてが外れてあれよあれよといい感じに。それにヤキモキする清原果耶もよかった!スナック(いやバーか)で親父に囲まれて愚痴るシーンも楽しかった。

小泉孝太郎のクズっぷりも、なかなかクズでよかった。彼の最後のセリフ、一番近い人ほど長くいるうちに思いやりがなくなったり、雑になったりするけど、それがそうだとお互い分かってればうまく行くと思うんです、って「は?」ってなった笑

後半、結構無理矢理感あってこんな上手いこと作戦成功するか?って感じだったけど、最後の最後で定食屋の件の回収があってほっこり。

普通って何か、私たちはなんだかよくわからない「普通」という言葉に縛られて生きていて、我慢したり悲しいことを見ないふりしたりしてる。ほんとは「普通」なんて存在しないのではないか、だれかの「まとも」は、誰かの「まともじゃない」になっていて、だから人はたまに惹かれ合うのではないか。

最後に、たまたまなのだが、「花束みたいな恋をした」(清原果耶、最後にちょっとだけ登場)→「砕け散るところを見せてあげる」(清原果耶、主人公石井杏奈の同級生役で登場)→本作(清原果耶、主役)と立て続けに出会って、好きになってしまった…。人を好きになるってコンタクト回数が重要だなって、自分の営業活動にも教訓を得られる体験をしました。

またゆるーく観たい!
りょう

りょう