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最後にして最初の人類のmidoredのレビュー・感想・評価

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)
1.2
ヨハン・ヨハンソン先生によるエモーショナルな音楽にのせてSFポエムを聴かされる地獄の1時間。

これは映画というよりもミュージックビデオです。待てど暮らせど映るのは渋いコンクリ・オブジェのみ。朗読内容もSFとして特に目新しくもなく、オブジェとも関係がありません。言ってしまえば、意味があるようで意味のない現代アート風イメージビデオです。実験映画ですらないと思います。

普通のPVなら3分程度で終わるから楽しめますが、これは1時間もある。心底参りました。開始20分で悲鳴が出ました。せめて芋でも茹でて、塩をふって食べてくれたら良かったのに。

この無内容でよく1時間も伸ばしたものだと感心します。忍耐力が試される恐るべき雰囲気ムービーです。もちろん、音楽がヨハン・ヨハンソン氏かつナレーターが「ティルダ様」で、オブジェ自体がとても素敵ということで、まかりまちがって深淵なカッコいい映画と思える人もいるのかもしれませんが、自分には辛かった。

読んだら30秒で終わる内容を、タラタラ朗読してるYouTube番組を見る時の辛さでした。
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