きな抹茶

マイ・ニューヨーク・ダイアリーのきな抹茶のレビュー・感想・評価

3.8
夢を持つ全ての人に…!!!

作家に憧れて、NYに移り住むジョアンナ。
しかし、作家への道は簡単ではなく、出版エイジェンシーをしている会社へ就職。夢を持ちながらも、任される仕事は、テープの原稿起こしやファンレターへ定型文をタイピングする事だけ。そして、厳しい上司。
彼女が葛藤しながらも、常に前のめりくらい前向きに仕事と向き合っていく姿に、誰もが勇気を貰えるはず!

作品や内容として『プラダを着た悪魔』がやはり近いような気がする。

しかし、マーガレット(上司)は厳しいながらも、理不尽な厳しさではなく、ジョアンナの意見を聞いてくれたり、彼女としっかり向き合いながら彼女がステップアップ出来るようにしてくれるような理想の上司。
正直、私だったら最初の厳しさで無理ってなってしまうかもしれないから、そこでめげないジョアンナは純粋に凄いな〜!と思った。

ジョアンナの仕事への向き合い方は見ていて本当に勉強になった。
「はい」だけで終わらせず、しっかりと上司に自分の意見を伝えていく前向きな姿勢。そんな姿が、彼女の働く環境を変化させ、夢への第一歩を踏み出すきっかけを作ったんだと思う。

例え、今の仕事がやりたい事とは違ったとしても、与えられた仕事をきちんとこなし、(時にやり過ぎてしまう事もあるが)ルールの中でいかに自分らしさを出して、そこの場で成功する事が大切なんだろうな…。何事もまずはその場でやってみる。夢を追いかけるタイミングは人それぞれ。今だ!と思ったタイミングが、その人にとってのベストタイミングなんだろうな。
決断を迷った時に彼女の姿を思い出して、一歩を踏み出したいなと思えるような等身大な主人公でした。

"感情を飲み込むな"

この作品も、どこを切り取っても絵葉書のように美しいし、なにより衣装が可愛すぎる!色合いも本当に素敵✨仕事着へのルールもかなり厳しめだったが、その中でも自分が自分らしく?モチベーションを維持出来るような服を選んで着ている姿も素敵だった!!

私も主人公と同じようにサリンジャーを殆ど知らず、「ライ麦畑でつかまえて」も読んだか定かではないくらいの知識だったので、これを機に読んでみたいと思った!

好きなシーンはいくつかあるけど、ダンスシーンが本当に美しくて、お気に入りです!!
きな抹茶

きな抹茶