まっつぁんこ

マイ・ニューヨーク・ダイアリーのまっつぁんこのレビュー・感想・評価

4.2
公開後2週間も経ってから新宿ピカデリーで観劇。
動員も、観た人の評価も芳しくないようだ。
それもそのはず、これは日本人感覚とはほど遠い(笑)

西海岸に恋人置き去りにしてNYに出てきた作家志望のジョアンナ。
友達の家に転がりこむ。
とりあえず、作家志望を隠して出版エージェンシーに就職。
そこで上司のマーガレットとであう。
サリンジャーからの電話の取り継ぎやファンレターへの返信などがお仕事である。

そして知り合った作家のたまごとすぐに同棲を始める。
ジョアンナは定型文を送り返すことに気が引けるようになり個人的に手紙を返信し始める。
映画サイトのあらすじにあるそのへんの話は枝葉末節。
たいしたはなしではない。

ジョアンナはその後作家のたまごに「愛してない」と言ってをあっさり袖にする。
そして編集アシスタントも辞めて、新たな道へ転身する。
きわめて逞しい女子のおはなしだ。
日本人感覚とはかけはなれているが、どちらかと云えばこちらが世界標準。
グローバルに打って出るには、こういう人たちと切磋琢磨しなければならない。

おはなしとしてはプラダを着た悪魔にも似ていた。
あの話のアン・ハサウェイもあっさりプラダを着た悪魔と別れて自分の道をいく。
日本人にない潔さと決断力、前向きな姿勢。
一般の日本人は共感しにくく低い評価につながっているんだと思う(笑)

サリンジャーはよく映画の材料に取り上げられる。
そのたびに、ライ麦畑くらい読もう❗️と思いながら未だに果たせていない。
面白いのだろうか?
今度こそ読んでみようと思った。