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マイ・ニューヨーク・ダイアリーのhshutoのレビュー・感想・評価

3.8
JDサリンジャーは、学生の頃本当に好きだった作者。「ライ麦畑でつかまえて(The catcher in the rye)」や「フラニーとゾーイー」などは何度も読んだもの。

本作は、作家を志し、サリンジャーの出版エージェントで働く主人公を描いたものだが、原作は同様に出版エージェントでサリンジャーあての手紙の返信を担当していたジョアンナ・ラコフの日々を綴ったもの。年代は90年代半ば、前述のサリンジャーはもちろん、エージェントが最初に買うPCがマッキントッシュだったり、懐かしさも満載。とにかく、良い映画だった。それにしても、共演のシガニー・ウィバー、個人的にみた映画では、あくの強い上司役は「ワーキングガール」以来?。さすがでした。

ただ本当に残念だったのは、邦題。「My Salinger Year」がマイ・ニューヨーク・ダイアリー???。原作、原題、そしてプロットのメインのひとつであるサリンジャーに対する配給会社のあまりにものリスペクトの無さ、センスの無さに呆れるばかり。
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