クラウスがジルに徐々に心を開いて信頼していくけど特権を持ってる側からのそれはめちゃくちゃ傲慢。
結局ジルはクラウスが嘘がバレてどうなろうと関係ないというのがあっただろうし、いくら自分が特別扱いされてても「なんで他の人も俺と同じと思えない?皆名もなき人間の集まりではなくて一人一人がきちんと存在しているのに」と思い続けていただろう。
だからこそのラストシーンは本当に辛かった。ただ生きるためだけに始めた嘘だけど入ってきては死んでいく人たちの名前を使った事で重い意味づけのある言語になった。
それをジルとクラウスしか話せる人がいないのはとても皮肉。
ナチス側の若者が虐待や粛清の合間に普通に恋愛していたり鞘当てがあったり、狂気が日常になってるのが辛い。普通の人間だったはずなのにと思うけど、だからと言って正当化することのできない歴史ですね…。実話ベースってどこからどこまでが?マジで?
でたらめなのを知った軍医はなんでチクらなかったんだろう、ナチスも一枚岩ではないというあれかな。