tokiwa3256

ペルシャン・レッスン 戦場の教室のtokiwa3256のレビュー・感想・評価

4.0
『シンドラーのリスト』
『戦場のピアニスト』

それぞれアカデミー賞・パルムドールを獲得した作品が傑作なのは言うまでもないんだけれど、唯一違和感を感じたのは言語がほぼ英語での会話なこと。
他の方へのコメントでも書いたことがあるけれど、今で言うなら「ウクライナ人とロシア人がそれぞれ英語を喋っている」ようなリアリティ。
その点この映画はフランス語やドイツ語がメインであり、それだけでも評価に値する。

ドイツ人脚本家の『言語の発明』とかいう短編小説に着想を得た作品らしいが、冒頭の「実話に基づく」という表現はなんとも曖昧でこのストーリーに対していささか「ずるい」気もするが、核心の部分(主人公の死を賭けたトランプの神経衰弱的やり取りやラストの展開など)は恐らく創作なのだろう。でもそれが作品を貶めているわけではない。

鑑賞してから少々時間が経ってしまったので記憶も曖昧ではあるが、あれだけ酷いことをしているナチス側の連中がパーティ場面などではいたって普通の人たちなんだよなぁ...人間というのはこんなものなんだろう。

配信になったらもう一度鑑賞してみるつもり。
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