クロ

ペルシャン・レッスン 戦場の教室のクロのレビュー・感想・評価

3.9
ネットで評判良かったので見ることに。
最初は無茶な話だと思ったが、結構リアリティもあり、ラストの展開は秀逸。思わぬ展開が胸を打つ。

それにしても虐殺する側の心理は分からないし、分かりたくもない。そしてホロコーストの被害者やその子孫が、今は別の民族を虐殺し、ドイツがそれを全力で応援している今の世界を見ながら、現実は映画ほど美しくも単純でもないと辛い気持ちになる。

それでも、同じ過ちを犯してきた日本では同じテーマの良作は作られないだろうと思うと、ドイツは少しはマシなのか…。

映画の製作国はロシア・ドイツ・ベラルーシ、監督はウクライナ・ソビエト社会主義共和国出身で難民としてヨーロッパに渡った方だそうで、アメリカ映画ばっかり見ていると世界はもっと複雑なんだと忘れそうになるから、視野を広げないとなと思う。
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