エイガスキー

ペルシャン・レッスン 戦場の教室のエイガスキーのレビュー・感想・評価

3.0
ナチスに捕まったユダヤ人が銃殺されようとしたまさにその時「自分はペルシャ人です」と咄嗟に噓をついたところその隊の大尉がペルシャ語の習得のためペルシャ人を見つけたら連れて来いという命令が出ていたことを思い出した兵士がそのペルシャ人(ユダヤ人)の銃殺を中止し連れて帰る。
ペルシャ語なんて全くわからないユダヤ人のバレたら即・死の命を懸けたペルシャン・レッスンが始まった。

バレたらどうしようハラハラドキドキ!といったアクション的な起伏の激しい展開ではなく、灰色で暗い画面の中静かに粛々と進む感じの内容だった。
あらすじから大きくはみ出ることもなく、期待しすぎるとよくないかも。
ただラストシーンは「こういう風に帰結させるのか~」と感心したし、勧善懲悪と割り切れない行き場のない感情を抱いた。

効果音が気になった。
普通映画の効果音はゼロから付け足していくものだが、この映画の効果音はその場の音をそのまま使用しているような感じがした。
耳の中に水が入っている時に聞こえるようなボワボワした効果音で気になった。
画面も雰囲気だけではない、明らかに光量不足というか映画として出来損ないの暗さが気になった。
低予算だっったんだろうか。