第二次世界大戦下を舞台に、ショアを架空のペルシャ語を駆使して生き延びたユダヤ人ジルの話。戦後にテヘランでペルシャ料理店を開こうとしているナチス親衛隊のコッホ大尉にペルシャ人だと嘘をつき一旦は処刑を免れたジル。この2人の明らかに上下関係のある奇妙な友情とも取れそうな関係性が何とも言えない居心地だけどジルの目や表情は明らかに友情なんてものは感じていない。膨大な架空の単語を覚えて教える中でミスったら殺されるという緊張感とジルの豪運。結局実話なのかフィクションなのかはよく分からんけど『ショーシャンクの空に』と『シカゴ7裁判』を盛り込んだような脚色で、それはもはやカノンコードのような感じだけど結局好き。
