BDを購入したので再鑑賞
体感5分
トップスタァを目指して9人の少女が歌って踊って奪い合うお話
総集編でもあり、テレビ版を再構築した新作映画でもある少し不思議な総集編。言わば、シト新生のようなもの。
初見時はあまりの難解さ(特にラスト)に困惑して頭が爆発したが、再鑑賞してもやっぱり難解すぎて頭が爆発した。
基本的な説明はほとんど無いテレビ版よりもさらに省略されているから、先に総集編から入るとさらにこんがらがってしまうので先にテレビ版の予習は必須
総集編としても素晴らしいが、1本の映画としても素晴らしい。日常シーンはほぼ省き、少女たちが歌って踊って戦うレヴューシーンがほとんどを占めているのでテンポが良くダレることがない。耳も楽しいし目も楽しい。2時間あるはずなのに体感5分に感じるのは間違いなくそのおかげだろう。
また、テレビ版の時系列を入れ替えているため話がスマートに纏まっているのも好き。テレビ版の話数で言ったら1話→3話→8話→4話→2話と、この総集編では進むが、その方が分かりやすくなっている。
あとやっぱり、庵野のようなテロップ芸。テレビ版でも少しテロップが出てきたが、総集編ではさらにテロップが出てきて「庵野か?」と言いたくなる。難解な総集編ということも相まって、やっぱりシト新生に影響を受けているとしか思えないな……好き……
あと、途中途中挟まる大場ななのシーンも好き。この映画単体だけではあまり意味がわからないが、それでもいろいろと考察できるので好き。あと普通にこういう演出が大好きな人なので好き。
すっごく面白くてアニメをあまり見ない映画好きにも勧められるような映画(というか映画好きだからのそ)だが、いかんぜんマイナーアニメ映画扱いというのが悲しい。
5月公開予定の新作劇場版への期待がより高まった……