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潔白のPoMooNのレビュー・感想・評価

潔白(2020年製作の映画)
3.5
気になって随分前からクリップしていたが、シン・ヘソンの顔が好みでは無くてなかなか視聴迄辿り着かなかった作品。
しかし、内容は重いが秀作だった。食わず嫌いはあかんですねー。

色んな作品に出ている彼女だが、険しい顔の為、頑固や意地悪な役柄が多い気がする。今回は主役だし、どうなの?って思ったが、一人でも貫く意地のある役がその顔、故にハマってた。

ジョンイン(シン・ヘソン)はソウルで優秀な弁護士。父親に疎まれ、虐待され、弱い母も味方では無く、弟は知的障害者という過酷な生まれ故郷を自傷行為後飛び出していた。そんな田舎町でマッコリに毒物混入で死傷者が出る事件の犯人として痴呆症の母が起訴され弁護士として担当する。事件は単純な毒物混入のようで裏は複雑てんこ盛り。過去の殺人事件、カジノ誘致の土地問題、選挙絡みの政治、田舎故の結束など、あるグループの欲が蠢いている。更に彼女の出生の秘密も明らかになる。彼女は一人で立ち向かえるのか?そして母は本当に犯人か?

一瞬、痴呆の母親がジョンインを娘と認識できた母娘の抱擁の涙が切ない。

法廷でジョンインが出した真犯人には「そう来たかぁー!」法廷では家族を守った娘と姉の顔。法廷を出た時、それで良かったのか複雑な敏腕弁護士の顔になっていた気がする。

No.1188
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