このレビューはネタバレを含みます
石井杏奈はしご2本目。
ずずずーん、と重たい。
最後の母子で笑ったり夜空見上げるとか、その程度のシーンではとてもとても挽回できないくらい、ずずずーん、と。
最後をなんとなくハッピーエンド風になっているのですが、
いかんせん、後半一気に展開するサイコスリラー、ホラーな流れからの、SF映画的な映像効果で、なんだか心の置き場が定まらず整理つかないままの原田知世の笑顔で、
あー良かった、めでたしめでたし、ってなるかっ!という感じでした。
前半の石井杏奈さんのとぼけた純粋さと中川大志さんの抜けてる正義感、ふたりのやりとりは、ところどころ笑みがこぼれるようなシーンもあって良い感じでした。
そこに清原さん演じる同級生が現れたときは、すごい良い展開だな、心地よいな〜と期待が高まりました。
石井杏奈さんは、ふつうの元気はつらつ女子を演じるのも良いですが、こういう影のある雰囲気の役はハマりますね。
そして清原果耶さんがいるのといないのとでは、この映画全然変わっていたと思います。すごい良かったです。
ところが、中盤から雲行きが怪しくなると、そこからはサイコスリラー、ホラーテイストのドロドロ展開で、
一気に、ずずずーん、と。
堤さん、怖かったね。
ガチのサイコパス、前半の展開を考えるとあなた出てきちゃダメよ、出る映画を間違えとるよ。
せめてDV男くらいにしといてもらって誰も死なないほうが、最後のシーンでの「ほっこり感」が納得できるくらいの「重さ」だったかなと思いますが、
でもそれだと、普通すぎておもしろくなかっただろうな、とも思うので、結果的にこの展開に異議はない!
が、最後の方のSFチックなエフェクトは好みではないかな〜