たか

ありあまるごちそうのたかのレビュー・感想・評価

ありあまるごちそう(2005年製作の映画)
3.0
 「フード・インク」と連続して観ました。後半の工場ラインなど、映画「いのちの食べかた」に近いものがあります。一番印象深かったのは、野菜など食物の運搬距離です。そして力関係です。
 今まで「世界には飢えている人がいるのだから、残さず食べなさい。」と言う教育は、場所も異なるので、的を得てないと思っていましたが、飢餓国から飽食国への物流も多いのですね。力関係によって理不尽な事が起きています。
 ウィーンのパンの廃棄量は衝撃でした。
 何をもって「食物を無駄にする」と言うかは様々だと思いますが、やはり私は、飢えた人がいるのに、食物を多く食べたり、廃棄したりする事だと思います。だからと言って、もし飢えた人がいないとしても、食物への感謝の意をなくしてしまうと、人間自体が駄目になってしまう気がします。
 全ては、自然の摂理に従って生きる姿勢が重要だと思います。時々、意識を持った方々がこのような作品を創ってくれるのですが、それによって少人数でもスイッチが入ってくれる人がいる事を、願って止みません。
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