浅野公喜

花嫁吸血魔の浅野公喜のレビュー・感想・評価

花嫁吸血魔(1960年製作の映画)
3.3
女優として抜擢されたある女。その女に男達は夢中。結果他の女優達の嫉妬を買い、崖から落とされ顔に傷、母は自殺。そしてコウモリの血をすする曽祖母の力を借り怪物となって女優達に復讐する50年代Jホラー。

女というより男に見える毛むくじゃらの怪物、ケン・シムラがコントで演じそうな曽祖母の胡散臭いビジュアルは今となってはお笑いの枠に入ってますが変身する過程は思ったより丁寧に描いていたり、怪物に変身して復讐する事に罪悪感を抱き葛藤したりと単なるホラーでは終わっていない所が好印象。時代が時代だけにかなりシンプルな作品ですが雷の光で母が手首を切った事が分かる演出等、文字通り「光る」箇所も存在していました。

ちなみに女は花嫁でも血を吸うわけでもないのでかなり適当なタイトルです(笑)。
浅野公喜

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