ヨーテボリ映画祭にて。
パーティーで出会った女の子に一目惚れ、その子を追いかけて南仏への旅。
親友の男の子2人とカーシェアしてくれた1人の3人の珍道中が面白い。
フェリックスと赤ちゃんの絡みも微笑ましい。
会いに行くもどこにいるかわからない、ただ勘だけを頼りに行き当たりばったりの旅。
メインキャラクターが黒人の男の子たちで、ちょっと笑える軽くて爽やかなコメディの中に、所々彼らが受ける無意識の偏見を入れてきたりして現実的な部分あり。
さすがに多様性の教育をされた世代の彼らも女の子もそういうことは表には出さないだけの良心はあるが、ふとしたところで無意識に出てしまう。そのあたり、単なるふんわりコメディになってない。
かといって、大きな不快感までは与えず、良いのか悪いのかはさておき、それも折り込み済みでこの珍道中を行く彼らの姿を見届ける。
綺麗事だけではないフランスの若者の現実、友情とつかのまの恋の物語だった。